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環境に優しい地盤改良添加材
アースシリカDG

特許取得済み

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アースシリカDGとは?

ガラス粉末を原料とした地盤改良用添加材の事です。

この『アースシリカDG』は、高炉スラグ微粉末と共に添加して使用する地盤改良用添加材です。

この添加材は、クロム化合物を含まず、シリカ成分を多量に含むガラス粉末とアルカリ助剤を混合したものから成り、高炉スラグ微粉末の硬化を促進させ、粘性土地盤においても高強度の固化体形成を可能とします。

他にも、六価クロムを含有していないため、溶出の懸念がなく使用できる点や、カルシウム成分を含む材料を若干量添加することで速やかな硬化発現にも対応できる点など、幅広く適用できる材料です。

特長
  • 六価クロムを含有していないため、溶出の懸念がありません。
  • 改良土において、セメント系固化材以上の強度発現が得られます。
  • 粘性土の強度発現において、劇的な効果が得られます。
  • 粘性土とのスラリー混合の際に高い流動性が得られ、撹拌系固結工法に高い適用性があります。
  • 杭抜き後の充填材として、ブリーディング抑制や、空隙の減少効果が得られます。
経緯

セメント系固化材は六価クロム溶出の問題がある。

2022年4月から『環境基準』の改正が施工される。環境基準に先立ち(令和2年度)、水道水質基準が0.05mg/Lから0.02mg/Lに改正された。

六価クロムは強い毒性を持ち、酸化力の強い物質で有害性があるとされている。

アースシリカはガラス粉末を原料とするので六価クロム溶出は問題とならない。

アースシリカDGアースシリカDG

 

コンクリート・モルタルの弱点を補うナイロン短繊維
ニュークリートセカンド

NewCrete2nd

NETIS登録・国際特許取得済みQS-200016-A

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ニュークリートセカンドとは?

爆撃に対するコンクリート補強を研究開発してるイスラエル企業が、コンクリート・モルタルの初期ひび割れ・プラスチック収縮ひび割れの抑制、剥離・剥落の防止等を主目的に開発されたナイロン繊維です。

投入することで、通常のコンクリートでは絶対に得ることはできない靭性(ねばり)という機能性に優れたコンクリートを製造できます。

特性
  • 優れた分散性
    特殊表面処理(国際特許取得済み)により、優れた分散性を発揮。
  • 後処理不良
    表面に浮き出ることはなく、コテ押さえ等後、特別な処理は不要。
  • ひび割れ抑制
    大量の極細繊維が架橋効果を発揮し、初期ひび割れ段階から抑制。
  • ブリーディング抑制
    ナイロン繊維が持つ吸水性によりブリーディングを抑え、極細ひび割れを大幅に減少させる。
  • 曲げタフネスの大幅増大
    高タフネス繊維ナイロン66が曲げタフネスをおよそ4.5~5倍に増大させる。
  • 抵抗力の向上
    コンクリートを密実にすることで、塩、塩素化合物の侵入を防ぎ、防水性も高める。
  • 強度の早期発見
    早期脱型により工事短縮につながる可能性あり。
  • 爆裂防止
    コンクリート内の蒸気圧を開放することで爆裂を防ぐ。
  • トータルコスト低減
    コンクリート品質を向上させるため、長期メンテナンスコスト低減につながる。

NewCrete2ndNewCrete2nd

 

Speed Boring Service

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スピード・ボーリング・サービス(SBS)

株式会社明倫開発

SBSとは?

世界基準の高品質ボーリング事業
地盤調査や試料採取はもちろん、削孔工事
地盤改良後の品質調査まで幅広く対応。
「早い」「精密」「安全」の3つを兼ね備えた
最新鋭のボーリングサービス

SBSと従来方式の相違点

SBS 従来方式
操作方法 リモコンによる遠隔操作 操作盤
削孔方法 回転+圧入+高振動波 回転+圧入
安全性 マグネットアーム、ウィンチ自動クランプによるアシスト ウィンチによるアシスト

SBSと従来方式の削孔スピードの差

栃木県某所岩盤削孔検証実験 深度30m

両方式とも準備・片付けで合計1日半という期間を要した。
削孔期間はSBSでは1日半、従来方式では5日半
この検証により、岩盤層や礫層の削孔には従来方式よりも早い削孔が可能だと証明することが出来た。

SBSの安全性

①マグネットアシストアーム(マニュピオール)

マグネットアシストアーム

マグネットアームを使用することで作業員の負担を軽減する。
また、ケーシングの落下を防止し作業員は安全な作業行うことが出来る。

②自動クランプ

通常のボーリングでは作業員が手作業でロッドの継ぎ足し、切り離しを行う。
しかし深度が深くなるにつれロッドの継ぎ足し、切り離しの作業が多くなり作業員の負担は大きくなり、更には着脱時に手を挟むなど事故に繋がることもある。
SBSでは自動クランプを採用することでロッドの着脱を自動化、それにより作業員の負担軽減と安全性の向上を実現。

③リモコンによる遠隔操作

従来のボーリングマシンでは機械本体に取り付けられた操作盤で操作をおこなうが、SBSではリモコンによる遠隔操作が可能な為、削孔機本体に近づくことなく作業をおこなうことができるので巻き込まれ等のリスク軽減になる。

置換式柱状地盤改良工法
SST工法

国土交通省 NETIS KT-150002 – VR

GBRC 性能証明 第11-06号 改3 (更2)

(オーガ機構:(株)エスエスティー協会特許)

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SST工法とは?

軟弱な地盤や、液状化の恐れのある地盤を、より強固な地盤に作り替える柱状改良工法の一つです。

特長
  • 現地土+砂+固化材で均一で高純度なSSTコラムに置換えます。
  • 孔内発生土を再利用し、コスト削減につながります。
  • コラム1本あたりの支持力が高くコスト削減につながります。
  • 電力・水道仮設が不要です。
  • プラント設備不要・小型機材使用のため、狭小地施工が可能です。
  • 実用強度発揮までの養生期間が1日です。
  • 腐植土、高有機質土等の土質に対応できます。
  • 液状化発生時に流砂抑止効果があります。
  • コラムを圧密拡張させることで高い摩擦力を発揮します。
  • 強固な先端支持層は不要です。
  • 瑕疵保障付託は最大1億円です。
用途
  • 軟弱地盤の改良
  • 基礎地盤の改良
  • 液状化対策
  • 解体後の地盤復旧
  • 流水対策
  • その他

天然土による埋戻し技術
BFS工法

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BFS工法とは?

BFS工法は、既存杭引抜き孔などの狭隘な空間に天然土を投入し、専用ドリルで強力に締め固めることで、天然の地盤により近い高品質な埋戻しを実現する工法です。専用ドリルを掘削時とは逆回転させ、杭孔最深部から強力な締固めを行うことで、土粒子間の空隙を排除し、埋戻し孔の密度と強度を高めることを基本原理としています。

BFS工法 オーガー機構

従来工法の問題点

従来工法は、杭孔上部からのセメント系充填剤の注入が主流ですが、地盤内における空隙や軟弱部の発生など、杭孔の深さ方向に不均質な埋戻しになることが多く指摘されています。これらは地盤沈下や地盤の強度不足の原因となり、新設杭の打設時に杭の傾斜を招きます。さらには地盤汚染の問題もあります。

従来工法の問題点

BFS工法の特徴

充填剤の代わりに天然土を使用することで、天然の地盤により近い、高品質な埋戻しを実現します。杭孔に天然土砂を投入し、杭孔最深部から専用機材で物理的に締め固めることで、空隙の発生や強度のばらつきなどの埋戻し不良を防止し、高品質な地盤回復をスピーディーに実現します。

  • 天然土を用いた地盤環境保全
  • 杭孔の深さに沿った均一な埋戻し
  • 電気、ポンプ、プラントなどの設備不要
  • 養生期間が不要で工期短縮

ミニラムサウンディングを応用した井戸掘削技術
簡易井戸掘削技術

概要

地盤調査手法の一つであるミニラムサウンディングを応用した深さ10m以浅の簡易井戸掘削技術です。従来のボーリングを利用した井戸の掘削には、ボーリング機械搬入のため、約4m四方の施工スペースが必要となりますが、本技術に使用するミニラムサウンディング装置は小型のため、1mほどの幅があれば施工可能です。装置の設置や調査に要する時間も短いため、より狭いスペースでのスピーディーな施工が特徴です。使用用途は、主に家庭菜園や生活雑用水ですが、地下水を汲み上げるため、断水の可能性がある災害時にも使用でき、防災対策にもなります。

施工手順

  1. ミニラムサウンディング調査で地層を確認する
  2. ミニラムサウンディング調査で水脈を探す
  3. パイプを水脈まで打ち込み、ポンプを設置し完了

※電気設備がある場合、電動ポンプを設置することも可能

浅井戸と深井戸の違い

浅井戸と深井戸の違い

ミニラムサウンディング装置

ミニラムサウンディング装置

SST工法の応用技術
圧密反力杭

特許取得済み

はじめに

圧密反力杭はSST工法(置換式柱状地盤改良工法)を活用して開発された工法であり、建築構造物の基礎、土木構造物(擁壁、函渠等)の基礎として適用することが可能です。施工速度が比較的速く、狭小地でも作業が可能なため、工期の短縮やコスト削減に貢献します。さらに、掘削土の再利用により、廃棄物の削減にも貢献します。

技術概要

地盤を円柱状に掘削し、地上で掘削土に追加砂とセメント系固化材を混合し、改良土を作製します。この改良土を独自開発のオーガを用いて水平および鉛直方向に締め固めながら掘削孔に充填することで、改良土が自然水(間隙水)を吸水し、固化します。周辺地盤の圧密を促進させて強い摩擦力を発生させることで,高強度な摩擦杭を築造します。

施工手順

  1. 掘削
    開発したオーガを用いて正回転で掘り進み、掘削した原地土をオーガのスパイラルブレードで地上に搬出しながら計画深度まで掘り進む。この際に土層土質、不適物、水位を確認するとともに掘削を行う。圧密反力杭施工手順1
  2. 改良土作製
    掘削土の体積を油圧ショベルのバケットで計量し、これを敷鉄板上で混合する。混合した掘削土に所定量の固化材と追加砂を加え、掘削土と同様に油圧ショベルで混合して改良土を作製する。圧密反力杭施工手順2
  3. 先端地盤処理
    掘削完了後オーガを引き抜き、目視で孔壁の自立、孔内水位等の確認を行う。次に先端地盤のスライム等を処理するために所定の固化材と追加砂を先行投入する。次に掘削孔に戻したオーガで攪拌を行い、逆回転で締め固めて先端地盤の処理を行う。圧密反力杭施工手順3
  4. 改良土の投入
    先端処理終了後、混合された改良土を逆回転しているスパイラルブレードに徐々に載せ、オーガ先端のブレードに送り込んでいく。
  5. 水平および鉛直方向への締固め
    投入された改良土はオーガ先端のブレードで鉛直方向と水平方向に締め固められ、杭が築造されていく。そして水平鉛直方向への締固めが限界に達するとオーガは締め固められた反力で徐々に上昇を始める。圧密反力杭施工手順5
  6. 杭の築造過程
    常に加圧状態にあるオーガが締め固めた先端地盤の反力で上昇し始めるが、その上昇速度は、軟弱層では水平方向の締固めに時間がかかり上昇速度は遅くなり、逆に締まった層では少し早くなる。圧密反力杭施工手順6
  7. 杭の築造完了
    オーガが規定の高さまで上昇すると締固めの完了となり、ヘッド調整器具で杭の高さを調整してレベルで確認後、杭の築造の完了となる。圧密反力杭施工手順7

仕様および適用範囲

圧密反力杭の仕様

外径(設計径)

400mm

500mm

600mm

700mm

オーガ径

300mm

400mm

500mm

600mm

杭長

1.5~12m

 

適用範囲

適用地盤

・砂質土地盤 ・粘性土地盤 ・ローム地盤 ・有機質土地盤

特に効果の高い適用地盤

・腐植土等の土質でスラリー撹拌工法では適用が困難な地盤
・コラム先端に強固な支持地盤を確保することが困難な地盤
・狭い施工現場

適用範囲外の地盤

・流水に対して掘削孔の止水処理が不可能な地盤
・掘削孔の孔壁崩落対策が不可能な地盤
・酸性土地盤(pH≦4.0)や硫酸塩を含む地盤(可溶性SO₄≧0.5%)
・産業廃棄物,一般廃棄物,転石,地中障害物などが堆積している地盤